「第2回弘前大学先輩起業家交流会」を開催
弘前大学 研究・イノベーション推進機構では、大学発スタートアップの起業促進のため、身近なロールモデルの紹介と「先輩起業家」との交流を図り、起業を身近に考えてもらうための取組みを行っています。
令和6年5月27日(月)17時40分~19時00分に、弘前大学文京キャンパスの「オープンイノベーションプラザ」において、「第2回先輩起業家交流会」を開催しました。
今回は、弘前大学発ベンチャーとして認定している株式会社メディカルデータインテリジェンスの井上恒一代表取締役(みやびベンチャーズ株式会社 代表取締役)と株式会社弘前子ども発達支援センターの斉藤まなぶ代表取締役(弘前大学大学院保健学研究科 教授)のお二人に講演をして頂きました。
弘前大学COI-NEXTの研究成果の社会実装促進を担う(株)メディカルデータインテリジェンスの井上代表取締役からは、本業であるVC(ベンチャーキャピタル)の目線でのスタートアップの評価軸や成長ステージと資金調達に関する解説に続き、メディカルデータインテリジェンスのビジネスモデルや社会課題の解決への取り組みについて講演頂きました。
みちのくGAPファンド発のベンチャーで、乳幼児期の発達に関する検診を推進し、早期支援に繋げる事業を行う(株)弘前子ども発達支援センターの斉藤代表取締役からは、ビジネスモデルだけでなく、起業の経緯や研究と家庭とのワークライフバランスに関する実体験をお話いただきました。特に研究費が獲得できないと研究の維持が困難で、サステナブルに研究するための手段として起業を検討したこと、学内のURAや先輩起業家、市内の起業支援窓口の協力を得ながらの起業までの道のり、そして学生指導・研究・学会発表・論文作成・診療・社会貢献といったワークライフバランスが大事であるという話は、斉藤代表取締役に続く学内起業家の指標となりました。
当日は、本学の教職員・学生、県内支援機関などから27名が参加しました。活発な質疑応答もあり、「起業」という選択肢を身近に感じることができたとともに、相談できる「先輩」を見つけることができました。
なお、本イベントは、昨年度整備した「オープンイノベーションプラザ」のこけら落としとなりました。オープンイノベーションプラザは、弘前大学の起業支援の拠点として、スタートアップマインドを持つイノベーターの育成や大学発のスタートアップ創出を推進することを目的として設置されました。学生・大学院生・研究者が経営アドバイザー等の学外の専門家とゆるやかに繋がり、起業等に向けたアイディアを創発する場として活用していく予定です。
本学では、大学発スタートアップ支援のための様々な施策を検討中です。
文京キャンパスコラボ弘大5階の「起業相談窓口」までお気軽にご相談ください。
「起業相談窓口」
https://www.innovation.hirosaki-u.ac.jp/sangakukan/hirodai_venture
「第1回先輩起業家交流会」
https://www.innovation.hirosaki-u.ac.jp/2023kigyouka_kouryuukai