令和4年度 『弘前大学知財塾』を実施 

2023(令和5)年3月2日(木)、及び、7日(火)『令和4年度弘前大学知財塾』を、創立50周年記念会館岩木ホールにて、対面及びオンラインによるハイブリッド形式にて開催しました。
1日目は「大学発ベンチャー~スタートアップ支援と起業事例~」、2日目は「大学発ベンチャー~MASP事業と青森県内のスタートアップ支援~」というテーマで、外部講師等お招きし、ご講演いただきました。

今回のテーマの背景として、今年度、政府にて閣議決定された「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)2022」において、現政権の看板政策である「新しい資本主義」の改革の柱として、スタートアップ育成が位置づけられ、スタートアップ創出元年として大学への期待が大きくなっていることが上げられます。その一方で、地方大学では教員や学生による企業のロールモデルが少なく、どのように起業を行えばいいのか、起業のために何を学べばいいのか、起業のタイミング、経営人材も含めた仲間づくりをどうすればいいのか、といった課題があるため、今回、大学発スタートアップに関する内容で開催する運びとなりました。

1日目は、東北経済産業局 地域経済部 産業技術革新課 課長補佐 晴山 美保子 氏から「スタートアップ支援に関する政策動向」についてご講演いただいた後、大学発スタートアップの事例紹介として、株式会社会津コンピューターサイエンス研究所 代表取締役所長 久田 雅之 氏、並びに、株式会社ミューラボ 代表取締役社長 伏見 雅英 氏 の2名の方にご講演いただきました。

2日目は、弘前大学研究・イノベーション推進機構 中井副機構長、並びに、山科URAより、「弘前大学のスタートアップの取組」について紹介し、その後、青森県内のスタートアップ支援の紹介として、公益財団法人21あおもり産業総合支援センター 事務局次長兼総合支援課長 田澤 俊吾 氏、青森市 経済部 新ビジネス支援課 主査 井上 春樹 氏、及び、デジタルイノベーションセンター弘前 運営責任者 石郷岡 一平 氏の3名から、具体的なスタートアップ支援の取組についてご講演いただきました。最後には、本学で今年度採択された『みちのくGAPファンド事業』のショートプレゼンテーション(収録動画)をご覧いただきました。

今回の知財塾では、対面・オンライン併せて、2日間で113名の方にご出席・ご参加いただき、質疑応答の時間や終了後の交流会では活発な質問・意見交換等が行われ、盛況のうちに終了しました。