ABS学術対策チームよりお知らせ 2/25
ABSチームより
2/22にABS講習会を開催いたしました。NBRP4期のわれわれ最後のイベントとなり皆様ありがとうございます。
- フィリピン、ラオスの手続きの流れを詳しく解説していただき、理解が深まりました。また、遡及の問題や取得時期にかかわらず利用の時点でABS手続きが求められる問題、今後注意が必要になってくる情報かと思います。
- 本会はこれまでの活動・調査のレビューで、相手国ごとにどうするのが良いかまとめていただいたのはたいへんわかりやすく、すぐに役に立つものとして歓迎です。
- 資料もわかりやすく整理されており、大変参考になりました。フィリピンやラオスなどあまり馴染みがありませんでしたが、勉強になりました。注意事項についてもしっかり発信されており、このような啓蒙活動は大切だと改めて実感した次第です。
- 毎回参加させていただいております。講演の中でもお話がありましたがウエブのため気軽に参加できます。
(内容)
- スライドに出てきた手続きの明確性と外部利用の積極性の二次元グラフや国別・カテゴリー別の一覧表は、5年間の海外調査が元になってまとめられた貴重な成果物だと思います。現在のABS状況を俯瞰でき助かります。今後もこのようなデータを集積・充実させていっていただきたいです
- 今回は1ヵ国ではなく、国による比較をしていただき非常に参考となりました
(運営・今後の要望)
- 今日の英語字幕は自動翻訳でしょうか。すごい英語だったようにみえました。
- 今回は何度か音声が聞きづらかったですね。
- 研究支援の依頼をされた大学等の先生方のデータが海外試料由来の場合、ABS対策済みか否かをお尋ねさせて頂いております。
- ベトナムでのJICA事業に参加される大学の先生方への情報として,大変有意義でした.貴チームのサイト情報など関係の先生方へお伝えしたいと思います.
- コロナが収まって自由に海外と行き来出来るようになったら、ABSの案件も増えると思いますので、事務方としても先生に負けないくらいの知識を得ておきたいとおもいます。来年度もよろしくお願い致します。
- オンラインでの講習会は参加しやすく本当に良いと思います。コロナ禍収束後もオンラインで参加できる形は残していただきたいと希望します。
- 5年間の成果が今後ますます発展されますようお祈りします。
DSIのためのウィンウィンの多国間オプションとして、DSIの利益配分の枠組みは明らかに多国間である必要があり、5つの基本目標に取り組む必要がある。
1.オープンアクセス。将来の利益配分システムは、DSIを利用し理解するために必要なオープンなデータアクセスを保証しなければならない。オープンアクセスでなければ、効率的かつ広範な知識の創出と能力開発を行うことはできない。既存のDSIの中核的なインフラは、すでにこれらの要件を満たしている。
2.簡素化。DSIのデータエコシステムは、専門家であるユーザーにとっても非常に複雑です。利益共有を実現するためには、政策の枠組みが単純でなければならない。複雑な技術システムの上に、複雑な規制のレイヤーを追加すれば、失敗する運命にある。
3.調和を図る。DSI のジレンマは、ABS における現在の非効率性から学び、取引コストを最小化する機会である。さらに、DSI は複数の国際的な場で議論されているため、DSI ユーザーは利益配分に関す る調和の取れた枠組みを必要としている。
4. 生物多様性 どのようなメカニズムであっても、生物多様性の保全と持続可能な利用(CBD の最初の 2 つの目的)を効果的に支援することが必要である。生物多様性の知識創造にインセンティブを与え、報酬を与え、生物多様性の世界地図11 の空白を埋めるようなフレームワークが必要である。
5. 公正性 すべての利用者と提供者を公平に扱い、アクセスと遵守を世界的に均等に促進することで公平な競争環境を作る。しかし、多国間システムは、国別の認識と差別化された資金配分の機会を含むことができる。
参考資料
Leibniz DSMZ
Press Release: https://www.dsmz.de/press/press-releases/singleview/new-genetic-data-policy-must-share-benefits-equitably-and-promote-biodiversity-conservation
EMBL-EBI
Website: https://www.ebi.ac.uk/about/news/announcements/digital-sequence-information-policy/
Wellcome Sanger
News article: https://www.sanger.ac.uk/news_item/calls-to-share-genetic-data-fairly-and-promote-conservation/