[質問]
洋上風力発電装置は陸上の風力発電装置と造りが違う部分はありますか?
海の上は風が強いとのことでしたが、装置自体が縦長なので、折れたりする危険性が高いと思いました。
(ペンネーム:律さん)
[回答]
風車を建てるときは、その場所の年平均風速と50年に一度発生する最大風速を求め、それに耐えられるものを設置しており、さらに波や海流の力も計算されているので、簡単には折れません。
ちなみに陸上用と洋上用で違うところは3つ。
①大きい:陸上用は部品(タワーや翼)をトレーラーで運ぶので長さが制限されますが、洋上用は船で運ぶのでより大きな風車を作れます。
②ゆっくり回る:風車先端の回転速度は陸上も洋上も同じなので、大きな洋上風車はゆっくり回ります。
③塩害がある:海の塩分で電気関係の部品に不具合が起きないよう、洋上用はタワーやナセル(発電機が入った部分)の中の気圧を上げ、外気が入らないようにしています。
- 私が「なして?」にお答えしました!
- 本田 明弘
- [ 弘前大学地域戦略研究所 教授 ]