発達障害理解実態調査を踏まえた小中学校教員へのICT活用研修の開発

内容

児童生徒への発達障害理解や特別支援に関して、教育現場の対応スキルの向上を目的とし、今年度は周辺市町村教育委員会や他大学との連携、ネットワーク構築に焦点を当て進めました。周辺地域との連携では、本学と各市町村教育委員会による「中南連携推進会議・作業部会(図1)」に参画することで、教育現場の実態を踏まえた教員研修の実施と普及に向けた検討を行う土台を構築することができました。また、他大学との連携では、大阪大学を基幹とした全国9大学の協働による「子どもみんなプロジェクト(図2)」に参画し、各大学における実践と知見の共有、今後の教育現場での普及を目指したワーキング・グループなど、科学的な方法論を基にした教育現場で実践可能な教員研修や児童生徒への支援プログラムを検討する連携体制を作ることができました。また、「子供の心と発達に関する研修」や「児童生徒への心理教育授業」を録画し、今後の教員研修作成の素材として収集しました。以上から、子供の心と発達の課題に対応するために必要な、教育現場と他大学の研修者とのネットワークを構築することができ、今後の研修内容の分かりやすさや構成・取り扱って欲しいテーマなどについてフィードバックを得て、教育現場のニーズに合わせた研修内容の開発に反映させていきます。