時間軸と空間軸から捉えたことばの世界 : 日本語についての再考

内容

誰もが身近に接する言語(日本語)ですが、今なお、解明されていない謎が多く存在します。世界に数ある言語のなかで、日本語がどのような位置づけにあるのか、日本語にはどんな特色があるのか、について、意味・語彙・文法・文字表記などを時間軸と空間軸から多角的に研究しています。ことばは時代や社会、生活の中に生きているものであり、普遍ではありません。ことばひとつに、その語がたどってきた歴史やものがたりが存在します。地域性や時代性、生活様式や外国文化との接触など、どのような理由や要因によって、ことばは変遷し、変容するのでしょうか。そうした日本語の語誌研究だけでなく、近年は、東北地方に所在する江戸時代の文献資料を読み解き、地域の教育環境や言語教育についての調査研究もすすめています。