子どもの発達障害特性と感覚処理特性、生活困難度の関連

内容

 刺激に対する感覚処理の様式に問題を抱える発達障害児を対象に、感覚特性と実際の生活場面での困難さとの関連について検討しています。感覚特異性の把握は日本版感覚プロファイルを用い、日常生活での困難さについては保護者への聞き取りや日本版SDQを用いて評定します。年長時と小1時で調査を行い、各ステージでの実際の困難場面の検討と、年長時に見られる発達特性が就学後にどのような困難さと結びつきやすいのかを検討します。最終的には、それらの結果を踏まえて、学校生活において適応的に生活していくことを可能にするために、教員の理解・環境の整備・学習方法の工夫などに役立てられる感覚特性支援シートの開発と、支援シート活用の体制作りを行っていきます。