地方都市での交通問題と持続可能な公共交通サービスの計画と評価

内容

 地方の公共交通では、駅/停留所環境や路線/本数の少なさから利用率が低いのが現状です。他方、自動車よりも環境や道路利用効率の観点では有利で、交通弱者にも必要不可欠です。コンパクトなまちづくりを進める上で公共交通の復権を考えることは、交通事業者の経営改善だけでなく、観光や産業振興にとっても重要な意味を持ちます。①地方都市での公共交通の現状把握と分析、需要分析に基づく各種施策効果の検討、②新幹線等の地域間高速交通の整備が地域に与える影響の検討、③自由化が進む航空輸送に関する市場構造の検討と政策評価などについて取り組んでいます。地方都市では分析のためのデータが未整備な場合が多く、データ作成から進めることも少なくありません。また、分析のシナリオ設定のヒントを得たり、結果を実際に応用するためには、先進事例の調査検討なども非常に重要となります。