内容
日本の自殺対策として「健康日本21」の健康増進計画で自殺者減少の数値目標が掲げられ、「自殺総合対策大綱」においては、重点施策の一つとしてゲートキーパーの養成を掲げています。かかりつけの医師、教職員、保健師、看護師、ケアマネージャー、民生委員、児童委員、各種相談窓口担当者など、関連する分野の人材にゲートキーパーの研修等を行うことが規定されるようになりました。ゲートキーパーとは、自殺の危険を示すサインに気づき、適切な対応ができる人のことです。青森県十和田市の自殺志望率は全国、青森県に比べて高い割合で推移していたことから、十和田市セーフコミュニティ自殺予防対策部会を実施して、行政、市民・ボランティア団体、民間企業などが一体となって取り組んでいます。その一環として、十和田市のNPO法人スマイルラボが地域自殺対策強化事業の委託を受け、ゲートキーパー養成講座を企画運営することになりました。養成講座受講前後の心理的、社会的変化およびその後、社会でどのように役立てているか追跡調査を行う予定です。