内容
燃料電池(FC)は、究極のクリーンかつ高エネルギー効率の技術として実用化が切望されていますが、その普及のためには低コスト化が鍵である他、燃料電池のエネルギー総合効率向上のために熱利用率の向上も不可欠であり、熱需要が高い積雪寒冷地の地域発展にも、燃料電池は大いに貢献するものと期待できます。主にSOFC(固体電解質形燃料電池)とPEFC(固体高分子形燃料電池)を中心に、燃料電池本体の性能向上と低コスト化を図るための材料技術(電極・電解質・触媒など)とセル製法及びスタックの開発を行うとともに、電池内部の物質や熱移動の数値計算より、セル内部の温度分布の改善や物質輸送の促進を検討してきました。さらに、燃料電池システムの総合エネルギー効率向上を図るため、燃料電池排熱を有効に利用したコージェネレーション(暖房・融雪)システムの開発等も行ってきました。