浅い地盤における地中熱利用の効率化(温泉水)/深い層からの地熱熱水の多角的利用

内容

 我が国は世界の活火山の約8%を擁する世界有数の火山国であり、地熱資源に関する限り世界第3位の地熱資源大国といえます。特に青森県は地熱資源が豊富にもかかわらず、地熱発電所が設置されていません。誘致を推進し、地域暖房や融雪にも利用できる可能性があります。地熱発電は再生可能エネルギーとして、設備利用率が極めて高い安定性を有します。地熱発電の設備容量を発電電力量に換算すれば、太陽光発電や風力発電などの数倍に匹敵します。在来型地熱発電の開発は確立された技術のため、おおむね固定価格買い取り制度や規制緩和が市場を牽引します。将来型地熱発電の研究は、世界が凌ぎを削っている中で新エネルギー政策における停滞の遅れを取り戻し、具体的な研究と人材の育成を必要としています。地熱資源の分布状況調査や次世代地熱発電技術地熱および地中熱資源のポテンシャル評価とデータベース化、安価な工法が急務です。