内容
大磁歪、磁気感度、強度と機械加工性を併せ持つ、新鉄基・非希土類系FeCo過剰型磁歪合金の開発と量産化に成功しました。この素材の逆磁歪・大発電効果を用いて、各種動力機器の力センサや次世代“自補給電型ワイヤレスセンサ”の開発に取り組んでいます。軽量小型化が可能な自動車EVやロボット用力（トルク）センサの試作に成功しました。また、エネルギー変換効率を上げた振動発電素子、電子回路集積化（パルス整流後の内蔵ボタン電池への補給電機能）、ワイヤレス送信モジュールを結合設計させたデバイスで、日常生活での繰り返し負荷・振動環境下で作動します｡モバイル機器や、自動車走行モニターの実証試験に繋げ、競合する圧電素子との差別化・優位性を有する商品化モデルに向けての研究を進めています。そして、エネルギー変換材料からは外界変化に応じた電気信号が抽出できるので、省エネ機器稼働や安心安全社会でモニタリングに求められる、IoT社会への適用可能なワイヤレス通信機能を有する自立型スマートセンサ・デバイスの可能性を探っています。