耐震性能照査技術の高精度化および地震対策技術の合理化

内容

 地震防災の実現には、地震動、地盤、構造物、数値解析、現地観測など、多岐にわたる知識と総合的な技術力が必要になります。想定外を予防するためには、大地震時の構造物の損傷・破壊を精度よく予測評価することが必要であり、三次元動的解析を活用した防災研究を行っています。地震や津波などの自然現象だけでは、災害にはなりません。災害は、自然現象と人間社会との係り合いから発生します。地震で構造物が壊され、破壊された構造物が人を傷つけ、社会の機能をマヒさせていきます。したがって、安全・安心な社会を実現するためには、構造物を安全に建設することが必須の要件になります。このような考えから、構造物の安全性精度良く評価するための評価法、構造物の安全性を向上させるための合理的な対策技術を研究しています。