歯科用コーンビームCTにおける被ばく線量低減の基礎的検討

内容

 歯科用コーンビームCT装置が登場し、歯科医院への普及率は既におよそ10%であるという報告があります。歯科インプラント治療が盛んになったことや、医科用CT装置と比較して低価格かつ低被ばくであることが普及の要因として挙げられています。
 低被ばくとはいえ、歯科用に特化され医科用CTとは多くの異なる特徴、構造を持つことから、保守管理等は診療放射線技師がいる場合でもほぼメーカーが行っているのが現状です。従って現場レベルでは利用X線の特性がブラックボックスと化し、被ばく情報はメーカー情報を参考値とするしかありません。歯科用コーンビームCTにおける現在の被ばく線量や利用X線の特性を調べ、被ばく線量の最適化および低減化を検討しています。医療被曝の線量評価に貢献できると期待されます。