足趾タオルギャザー運動練習機器および効果判定のための評価機器開発

内容

リハビリテーションの臨床場面において、足関節や足趾の運動能力の改善を目的として、タオルギャザー運動(図1)が用いられ、バランスの改善や転倒予防リスクの減少が報告されています。股関節や膝関節の術後にビー玉つまみなどの練習も行われています。足趾の動きはスポーツ選手においても重要ですが、高齢者の転倒予防のために地域の健康教室でも広く取り上げられています。その有効性について、ロードメジャーを改良した評価機器(図2)を作製し、足趾運動を定量化する試みを行いました。ロードメジャーのタイヤの回転には基本的に負荷抵抗はなく、運動中に逆回転してしまうことがあり、正確な評価ができない欠点がありました(図3)。また、評価尺度はcm単位の距離でアナログ表示され(図4)、そして運動時間はストップウオッチによる手計測となるため、正確性に欠けます。そのため、試作品での問題点を改良し、タイマー設定とデジタル表示ができるようにすることが望ましいと考えています。