染色体異数化・放射線被ばくによるゲノム不安定化メカニズムの解析

内容

(1)染色体異数化とゲノム不安定化との関連を調べています。微小核融合法を用いて、正常細胞の染色体を異数化した細胞株を作出し、ゲノム不安定化のメカニズムを解明しようとしています。
(2)福島第一原子力発電所の事故により汚染された地域に生息している野生動物において、ゲノム不安定性が出現するか否かを検証しています。汚染地域、および対照地域に生息しているアカネズミの造血幹・前駆細胞コロニーにおけるゲノム不安定性を解析することで、汚染地域における放射線の生物影響を解析しようとしています。野生動物の幹細胞が作り出す子孫細胞におけるゲノム不安定性を調べた報告は前例がなく、世界初の試みとなります。