内容
高齢化社会を迎える日本において、「健康寿命」を延伸させる事は重要な課題となっています。特に、下半身の運動器をいつまでも元気に用いるための運動器症候群(ロコモティブシンドローム)が近年注目されています。ロコモティブシンドロームが進行すると、介護の必要性が高くなるため、未然にその予防策を講じる事は重要です。
その予防策として、足アーチ*を形成する足裏筋肉のトレーニングを実施する事で土踏まず部分を維持させ、結果として膝関節や腰への負担を軽減させる事が可能となります。一般的に、40歳以上になると足アーチを形成する筋肉の低下が見られ、加齢と共にいわゆる「扁平足」になってしまいますが、今回提案する簡易トレーニングを継続的に実施する事で筋肉を維持する事ができました。また、足裏筋肉を数値的に判断するための測定器についても研究しており、本分野における産業界との連携を希望しています。
*足アーチは、足長と舟状骨高から求められます。
アーチ高率(%)=舟状骨高(mm)/足長(mm)×100