異所性骨化・石灰化の原因究明 骨化・石灰化抑制物質の探索

内容

 異所性骨化と石灰化の原因解明と治療薬に関する研究を行っています。骨化・石灰化により、運動機能、循環器機能が低下して患者の生活の質(QOL)を著しく低下させます。そこでその原因を突き止めるため、整形外科・心臓血管外科の協力の下、臨床サンプルを用いて分子、細胞レベルで研究を進めています。そしてその結果を臨床にフィードバックすることで、治療薬・治療法開発を検討しています。現在患者数が増えている脊柱靱帯骨化症の研究では、薬物治療と予防法の確立を目指し、正常細胞と骨化する細胞の性質の違いを解明すべく取り組んでいます。また、心臓の大動脈弁の石灰化についても研究しています。これらの研究から、正常時には間葉系幹細胞が色んな組織を修復する働きをしていますが、病態においては、修復せず骨化することを明らかにしました。その原因を解明してメカニズムが分かれば、骨化・石灰化をコントロールすることが出来、原因メカニズムからの治療薬を開発することができます。また早期発見をすることが可能か、血液検査レベルでマーカー物質を探索しています。