新規機能ペプチドによる脳神経細胞死の保護法開発

内容

 脳梗塞や脳血管性痴呆などの虚血性脳疾患、アルツハイマー、てんかんなど多くの脳疾患において、神経細胞間のグルタミン酸濃度上昇に伴う神経細胞死が関与していると考えられています。しかし、未だ有効な治療法がないため、グルタミン酸誘導性脳疾患の治療薬の開発は、今後の先端医療における最重要課題の1つであります。
 本研究では、合成ペプチドによりタンパク質−タンパク質間の結合を解除することによって、神経細胞死に関わる特定のタンパク質の機能を特異的に阻害するという新たなペプチド医薬の開発を目指しています。