消化器がん診療における新しい内視鏡的診断・治療法の開発

内容

 消化器がん診断、及び治療における新しい内視鏡システムであるプローブ型共焦点顕微内視鏡を応用して、これまでにない診断技術や治療法を開発することを目的としています。胃や大腸等の消化管腫瘍を治療する場合、腫瘍の成分を何であるか、またどのくらいの範囲に広がっているのかを正確に診断することは非常に重要です。そのために現在は生検という内視鏡検査時に小さな鉗子で腫瘍組織や腫瘍周囲組織を採取する検査行うことが一般的です。しかし、採取できる組織が極めて少量のため、十分な情報が得られず、腫瘍の詳細な評価ができない場合も少なくありません。そこでpCLEを用いて内視鏡検査をしながら、生検をせずに内視鏡検査時と同時に腫瘍詳細を診断する方法を開発しています。①非常に細い胆管に発生した腫瘍のpCLE診断方法の開発 ②胃・大腸超早期癌のpCLE診断法の開発③pCLEの蛍光感知能を利用した腫瘍蛍光化法の開発