米の品質制御と利用法の開発

内容

 お米の消費量は年々低下しており、稲作など農業を主幹産業とする青森県にとっても大きな問題です。お米がもっと魅力的になって利用価値が向上するように、胚乳成分や糠の機能性成分について生合成メカニズムの解析やその成分利用について研究しています。例えば、突然変異したお米のなかに、可食部が黄色いお米があります。この黄色の成分はお米で初めて発見された新規成分なのですが、どのようにお米の中で作られるかよくわかっていません。体に良い成分だったり、ほかに利用価値のある貴重な物質かもしれませんが、まだ不明な点が多く利用されていません。そこで、この成分がお米の中で作られる仕組みを解析しています。それが解明できれば、この黄色の成分を大量に含んだ新しいお米を開発することが可能になるかもしれませんし、黄色の成分だけを人工的に作ることも出来るかもしれません。そうすれば、新しい利用価値をもつお米の開発に繋がるのではと考えています。このように、お米の利用法を拡げたい!ということを目標に、いろいろと研究しています。米粉パンに適したお米の品質解析やグルテンフリー米粉パンの製法開発という研究にもチャレンジしています。