ゲノム情報科学を活用した農林水産物の高付加価値化

内容

 青森県産の多様かつ豊富な農林水産資源の持っている体によい生理機能を、ゲノム情報科学を活用することで、効率よく探索します。
 そのためには、網羅的解析(オミクス解析)が不可欠です。実験によるデータの取得から、最先端のバイオインフォマティクス手法によるデータ解析まで、一貫して行います。
 「食品を摂取した際に体の中で起こること」を遺伝子発現の変動として検出し、網羅的に解析するのがニュートリゲノミクスという学問分野です。
 培養細胞やモデル生物で培養・飼育の際の栄養条件を変化させ、RNAを抽出して、DNAマイクロアレイで解析します。この方法で、すべての遺伝子がそれぞれどれくらい使われているかを測定することができ、コンピュータを用いてデータを解析することで栄養条件の変化に応じて生体の代謝の変化、免疫系の変化などの生理的変化を予測することが可能となります。